JR東日本の燃料電池ハイブリッド試験車「ひばり」韓国メーカーの水素タンク搭載



韓国の水素タンクメーカー・日進複合素材は11月3日、日本のJR東日本・トヨタ自動車・日立製作所の3社が共同開発するハイブリット車両向けに、水素燃料タンクを供給すると発表した。

3社が共同開発するFV-E991系「HYBARI(ひばり)」のイメージ。【画像:JR東日本・日立製作所・トヨタ自動車】

日進複合素材によると、同社が開発した700バールのタンクをハイブリッド車両に供給する。同社が日本市場に進出するのは今回が初めてという。

3社は10月6日、JR東日本のハイブリッド車両FV-E991系「HYBARI(ひばり)」を共同で開発することを発表している。水素燃料の燃料電池と蓄電池電源のハイブリッドシステムを搭載した、2両編成の試験車両だ。

JR東日本の鉄道車両設計・製造技術、日立製作所がJR東日本と共同で開発したハイブリッド駆動システムの技術、トヨタが開発した燃料電池自動車や燃料電池バスの技術を融合して「ひばり」を開発するとし、自動車で実用化されている燃料電池を鉄道に応用することで、自動車より大きな鉄道車両を駆動させるための高出力な制御を目指した燃料電池ハイブリッド試験車を実現するという。

2022年3月頃から、南武線の尻手~武蔵中原間や南武線尻手支線、鶴見線で実証試験が行われる予定。