千歳線「球場新駅」計画スタート 北広島市とJR北海道が建設合意、覚書締結



北海道北広島市とJR北海道は10月26日、北海道ボールパークFビレッジ(北広島市)の近くに新駅を建設することで合意し、覚書を締結した。2028年夏の開業を目指し、計画がスタートする。

千歳線の列車。【画像:中村昌寛/写真AC】

北広島市によると、Fビレッジ内の球場「エスコンフィールド北海道」から約300mの位置に新駅を建設。事業費の概算は85億~90億円で、詳細設計を今後実施して精査する。工期は約5年という。JR北海道が今年2023年9月に示した計画見直し案に準ずる。

新駅が設けられるのは千歳線・上野幌~北広島で、上野幌駅から約6km、北広島駅からは約2kmの地点になる。札幌駅からの距離は約20km。

新駅の位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

北広島市はFビレッジのアクセス向上を目的に新駅の整備をJR北海道に要望。これを受けてJR北海道は2019年、概算工事費を80億~90億円、工期を約7年とした検討結果を明らかにした。2022年度には覚書を締結する予定だった。

しかし2023年2月、JR北海道は資材費や人件費の上昇で工事費が115億~125億円になるとした試算を北広島市に提示。これに対し北広島市が再検討を求めたことから、JR北海道はホーム配置や駅舎構造の変更などで工事費の圧縮や工期の短縮を図る計画見直し案を示していた。

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