幕張新都心拡大地区新駅設置協議会とJR東日本の千葉支社は10月30日、京葉線・新習志野~海浜幕張間で工事中の新駅(幕張新駅、千葉市美浜区)について、開業予定時期を2023年春に決めたと発表した。これまでは2024年度の開業予定としていた。
幕張新駅は、新習志野・海浜幕張の両駅から約1.7kmの地点に設けられる新駅。近くには大規模ショッピングセンターのイオンモール幕張新都心がある。
あわせて完成イメージも公表された。鉄骨造り1階建ての駅舎とホーム2面、線路2線で構成される。ホームは10両編成に対応。横断面図によると、下りの線路・ホームは地上に設けられ、上りの線路・ホームは高架構造を採用するという、ユニークな構造になる。このほか、多機能トイレやエレベーター1基が設置される。
幕張新駅は1990年代の初頭から構想があり、2017年に千葉県・千葉市・イオンモールの3者で構成される幕張新都心拡大地区新駅設置協議会が発足。2018年に協議会とJR東日本の調整が始まり、JR東日本が事業費の6分の1を負担し、残りは協議会が負担することが決まった。
今年2020年6月から準備工事、翌7月から本格工事に着手した。着工前の想定では2024年度の開業が見込まれていたが、工事の手順の見直しにより工期の短縮が可能となり、開業予定時期も1年前倒しされていた。
千葉支社と協議会は駅名などについて、決まり次第JR東日本が発表するとしている。また、千葉市の事業となる駅前広場も新駅開業と同時期の使用開始を目指し、詳細設計を進めているという。