東急電鉄「値上げ」新横浜線開業・ダイヤ改正にあわせ実施 おもな区間の運賃は



東急電鉄は東急新横浜線の開業に伴うダイヤ改正が実施される3月18日、東急線の運賃を改定する。

東急田園都市線の列車。【撮影:草町義和】

普通旅客運賃は初乗り(1~3km)が現行のICカード126円・切符130円から10~14円値上げのIC・切符140円に。26~30kmでは40~43円値上げしてIC347円・切符350円になる。最長距離帯の51~56kmはIC531円・切符540円で60円の値上げだ。

こどもの国線は現行のIC157円・切符160円均一を据え置く。世田谷線は現行のIC147円・切符150円均一からIC・切符160円に改定し、10~13年の値上げになる。定期旅客運賃は通勤定期が値上げされるが、通学定期は据え置く。

渋谷~横浜の普通旅客運賃は3月17日までIC272円・切符280円のところ、3月18日からICが37円値上げの309円に。切符は30円値上げの310円になる。定期旅客運賃は通勤1カ月の場合、現行1万110円が1400円値上げの1万1510円。

渋谷~中央林間はIC運賃が現行の335円から46円値上げの381円に。切符は現行340円から50円値上げの390円。通勤定期旅客運賃は1カ月で現行1万2450円が1720円値上げの1万1470円になる。

東横線・田園都市線方面のおもな区間の運賃。【画像:東急電鉄】
目黒線・大井町線・池上線・東急多摩川線の運賃。【画像:東急電鉄】

東急新横浜線の新横浜~新綱島~日吉は3月18日の開業当初から改定運賃が適用されるほか、新横浜~新綱島は普通旅客運賃で70円を加算。定期旅客運賃も1カ月の場合で通勤2620円・通学970円が加算される。新横浜~渋谷は加算運賃を加えた場合、普通旅客運賃でIC358円・切符360円。定期旅客運賃は通勤1万3360円・通学4910円になる。

東急新横浜線~東横線・目黒線の運賃(新横浜駅からは加算運賃を含む額)。【画像:東急電鉄】
東急新横浜線の新横浜駅に乗り入れる東急電鉄の列車(試運転)。【撮影:草町義和】

東急電鉄はホームドアの整備や新型車両の導入など大規模な設備投資を進めて経費が増大する一方、コロナ禍で利用者が大幅が減少。今後も需要の回復は見通せないとして運賃の値上げを決め、昨年2022年4月に認可された。建設費の一部を客に負担してもらうための加算運賃も同年10月に認可されている。

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