西武鉄道「1日3万人の乗降がある無人駅」出現 新宿線や西武園線の5駅を遠隔対応化



西武鉄道は12月25日、新宿線と西武園線の5駅をインターホンで案内する「遠隔対応駅」に変更すると発表した。営業面では事実上、駅員がいない無人駅に変わる。

遠隔対応駅に変わる西武新宿線の東伏見駅。【撮影:草町義和】

遠隔対応化の対象は、西武新宿線の東伏見・西武柳沢・久米川・入曽の4駅と西武園線の西武園駅。まず来年2026年2月3日に東伏見・西武柳沢・久米川・西武園の4駅が遠隔対応駅に変わり、2月5日には入曽駅が遠隔対応駅になる。

この5駅はインターホンで案内する駅に変わり、駅員による乗車券類の発売や精算など窓口での対応を終了する。窓口対応を専属的に行う駅員は配置しないが、異常時など必要に応じて対象駅や近隣駅の駅員が対応する。乗降時に駅員の手伝いが必要な場合、介助事前受付サービスの利用が可能。利用に際しては前日17時までにスマートフォンやパソコンなどで申し込む必要がある。

西武新宿線の久米川駅。1日3万人以上の乗降がある。【画像:RAIVAL/写真AC】

西武鉄道は2023年3月、池袋線・西武秩父線の5駅を遠隔対応駅に変更。これ以降、各線で遠隔対応駅を増やしている。当初は利用者数が少ない駅を中心に遠隔対応化していたが、現在は1日あたり1万人以上の乗り降りがある駅も遠隔対応化の対象に。2026年2月に遠隔対応化される5駅のうち新宿線の久米川駅は1日3万人以上の乗降がある。

遠隔対応駅の乗降人員(1日平均、2024年度)

池袋線

西所沢駅:2万4676人
狭山ヶ丘駅:2万2670人
武蔵藤沢駅:2万2401人
稲荷山公園駅:9589人
仏子駅:9467人
元加治駅:7276人
東飯能駅:5336人
高麗駅:2189人
武蔵横手駅:241人
東吾野駅:477人

西武秩父線

西吾野駅:233人
正丸駅:164人
芦ヶ久保駅:372人

狭山線

下山口駅:7266人
西武球場前駅:1万2883人

新宿線

東伏見駅(2026年2月3日~):2万1835人
西武柳沢駅(2026年2月3日~):1万5973人
久米川駅(2026年2月3日~):3万875人
入曽駅(2026年2月5日~):1万6146人
新狭山駅:1万7696人
南大塚駅:1万6665人

拝島線

東大和市駅:2万3998人
武蔵砂川駅:1万2150人
西武立川駅:1万2004人

国分寺線

恋ヶ窪駅:1万2502人
鷹の台駅:2万4283人

西武園線

西武園駅(2026年2月3日~):3187人

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