静岡県沼津市は11月19日、鉄道高架化完了後の沼津駅の駅舎や駅前広場のデザインイメージ案を公表した。同市はこの案をたたき台に関係者や市民との議論を深め、来年度2026年度末にデザイン基本計画を策定することを目指す。

沼津市が今回示したイメージ案は、昨年2024年6月に設置した検討会議での議論を踏まえて作成されたもの。デザインコンセプトとして、(1)えきとまちがつながる“大きなえき”、(2)使いやすく、にぎわいのある“えきまち広場”、(3)風景と調和し、活動を育む“沼津らしさ”――の3点を掲げ、駅と周辺市街地が一体的に機能する空間づくりを目指す。

沼津駅の敷地は高架化でスリム化されるとともに北側にシフトし、南側に鉄道沿いの新たな土地が創出される。デザインイメージ案ではこれを活用し、公共交通と一般車の動線を分離。バス乗り場の集約化や一般車乗り場の充実、駅と港をつなげる次世代モビリティの導入などを行い、利便性の向上を図るとした。


また、駅と広場、公共交通、次世代モビリティをつなげるとともに駅の南北・東西もつなぐ「アーバンシェルター」を設置。歩行者の回遊性の向上を図る。高架下にはコンコースや軒下公共空間を整備し、快適な歩行者動線の形成を目指す。このほか、エントランス空間として大きな広場やオープンスペースを設ける。北口側も広場空間を確保し、駅舎を中心に南北が一体となる構成とした。




沼津市は今後、デザイン検討会議や中心市街地まちづくり戦略会議で議論を進めるほか、オープンハウスやワークショップ、パブリックコメントなどを通じて市民から幅広く意見を募集する考えだ。
JR東海の東海道本線と御殿場駅が乗り入れる沼津駅付近では、線路を高架化して踏切を解消する連続立体交差事業が進行中。現在は高架化で支障する貨物駅や車両基地の移転工事が行われている。認可上の事業施行期間は2041年度末まで。
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