セルビア~ハンガリー「鉄道高速化」セルビア区間が全通 中国「一帯一路」の一環



セルビアとハンガリーを結ぶ鉄道の高速化事業のうちセルビア国内の区間が全通し、10月から旅客列車の営業運転が始まった。

セルビアの高速列車「ソコ」(右)。【画像:ヴォイヴォディナ自治州政府】

この鉄道高速化プロジェクトは、ハンガリーの首都ブダペストとセルビアの首都ベオグラードの約350kmを結ぶ鉄道を改修し、運行速度200km/hの高速列車を走らせるもの。ブダペスト~ベオグラードの所要時間は従来は8時間程度だったが、プロジェクトがすべて完成すると3時間弱に短縮される。

セルビア国内の約170kmの区間は、中国の広域経済圏構想「一帯一路」の一環として中国政府系銀行の融資で建設費を賄い、中国企業が建設。まずベオグラード~ノヴィ・サドの約75kmの高速化が2022年3月に完成した。続いてノヴィ・サド~スボティツァの約100kmも着工し、今年2025年10月3日に正式に開通。10月8日から定期旅客列車の営業運転も始まった。

ベオグラード~ブダペストの高速化プロジェクト(青=2022年完成、赤=2025年10月完成、赤点線=2026年完成見込み)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】
ノヴィ・サド~スボティツァの高速化完了式典で演説するセルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領(中央)。【画像:ヴォイヴォディナ自治州政府】

昨年2024年11月には、高速化工事にあわせて改修工事中だったノヴィ・サド駅の屋根が崩落する事故が発生。17人が死傷し、事故後の情報公開も不十分だったことから政府への反発が強まり、大規模な抗議運動に発展した。

ハンガリー国内の区間は来年2026年に完成の見込み。

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