日南線「年末までに全線再開」目指す 国交省による土砂撤去が終了



JR九州は10月27日、一部区間が運休している日南線(宮崎県・鹿児島県)について、今年2021年末までの再開を目指す方針を明らかにした。

日南線の小内海駅付近で発生した土砂崩れ。【画像:国土交通省】

日南線は台風14号による大雨の影響を受け、小内海駅構内で大規模な斜面崩壊が発生。同線の鉄道施設や国道220号が被災した。JR九州によると、国土交通省による崩壊土砂の撤去などが終了し、鉄道の復旧工事に着手できることになった。これを受け、年末までの運転再開を目指し工事を進める。崩壊した斜面の本復旧は宮崎県により実施されるという。

日南線は日豊本線の南宮崎駅から太平洋沿いに南下して志布志駅に至る88.9kmの路線。現在は南宮崎~青島間で本数を減らして運転しており、青島~志布志間は運転を見合わせている。代行バスは志布志~飫肥・北郷間(各駅停車)と南郷~北郷~宮崎間(南郷~北郷間の各駅と南宮崎駅に停車)、南郷・油津・飫肥~青島間(各駅停車)の3系統で運転されている。国道220号は先行して復旧工事が進み、10月20日までに全面的に通行できるようになった。

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