西武バス67年ぶりにデザイン一新 鉄道とバスの「交差」表現、2020年度は40台



西武バスは4月9日、同社路線バスの車内外のデザインを4月から順次変更すると発表した。西武バスのデザイン変更は67年ぶり。

西武バスの新デザインバス「エストリー」。【画像:西武バス】

西武グループの西武鉄道は西武池袋線と西武新宿線をはじめとした「縦の路線」を中心にネットワークが構成されているのに対し、西武バスは西武池袋線・西武新宿と近隣の東武東上線、JR中央線などを結ぶ「横の路線」が中心だ。

そこで西武バスは、デザインコンセプトを「鉄道(横の糸)とバス路線(縦の糸)が重なり、交わり、編み上げられていく交通網(物語)」とし、西武グループのコーポレートカラーである青をベースに、立体的なクロスデザインを新デザインとして採用することにしたという。

車体のデザインを変えるほか、シートモケット生地にも新デザインを採り入れて車内をリニューアル。ドライバー異常時対応システム(EDSS)を搭載して快適性・安全性を向上するという。

新デザインのバスには「S-tory(エストリー)」という愛称が付けられる。頭文字の「S」は西武(seibu)グループのほか、「safety(安全)」「smile(笑顔)」「service(奉仕)」「synergy(相乗効果)」の意味を、「ory」には鉄道とバスの路線を「織る」という意味が含まれている。

西武バスは「沿線の街の光景やご利用いただくお客さまの生活が織りなす日々の物語(ストーリー)を、これからは新デザインのバスで紡ぎだしたいという想いを込めました」としている。

西武バスは本年度2020年度に約40台の新デザイン車を導入。2021年度以降も車両の更新にあわせて導入する予定だ。

現在の西武バスのデザイン。【画像:けんぼ/写真AC】