のと鉄道は10月3日、同社が導入する新型車両のデザインが決まったと発表した。一般投票で最多得票のA案を選定した。

のと鉄道は新型車両のデザインとしてA~Dの4案を提示。8月に一般投票を実施した。総投票数は5630票。投票割合は石川県内が47%、県外が53%だった。最多得票のA案は2227票。これにB案(1446票)とD案(1338票)が続き、最も少なかったのはC案(619票)だった。のと鉄道はA案について「年齢や性別にかかわらず幅広い層から支持されました」としている。
A案は「風が吹き抜け朱鷺が舞う能登の里山里海」がコンセプト。車体の各側面ごとに青ベースの「里海」と緑色ベースの「里山」をデザインしており、見る方向によってイメージが異なる。能登の空を舞うトキをアクセントとして入れている。

のと鉄道は利用者の減少や能登半島地震の影響で厳しい経営が続いている。同社や石川県、沿線自治体は7月に鉄道事業再構築実施計画(2025年7月1日~2035年3月31日)の認定を受けており、この計画で新型車両の導入が盛り込まれた。
新型車両はディーゼルエンジンで発電した電気でモーターを回して走る電気式気動車を採用。のと鉄道は2027年春に導入する予定としている。
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