京王電鉄は11月6日、井の頭線で自動運転の実証試験を来年2025年春に開始すると発表した。自動運転設備を活用したワンマン運転の実現を目指す。
自動運転レベルは「GoA2」。列車の加速や減速、停止など主要な操作を自動化し、緊急時は運転士が手動で運転する。試験は井の頭線・渋谷~吉祥寺12.7kmの全線で実施。同線の1000系電車を使用し、回送列車で運転士と車掌が乗務した状態で自動運転を行う。この実証執権で安全性や安定性、自動運転時に乗務員が行う作業の課題の抽出を図る。
京王電鉄は加速・減速の運転操作全般を自動化し、均質な運転を行うことで、定時性向上と省エネ効果を検証。駅の停車時に使用する定位置停止装置(TASC)で停車の精度を向上させ、ホームドアの設置計画に対応していく。試験結果は京王線での自動運転化にも活用する考えだ。
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