松浦鉄道のICカード「nimoca」へ移行 3月から



松浦鉄道(長崎・佐賀県)は1月17日、交通系ICカード「nimoca」(ニモカ)のサービスを3月1日に開始すると発表した。現在のICカード「長崎スマートカード」のサービスは順次終了する。

松浦鉄道の佐々駅。【画像:Inushita/写真AC】

3月1日からは、ニモカに入金された電子マネーで松浦鉄道の運賃を払うことが可能に。JR東日本「Suica」(スイカ)や関東私鉄の「PASMO」(パスモ)など、全国相互利用サービスに対応したICカードでも松浦鉄道を利用できるようになる。

松浦鉄道は2011年に長崎スマートカードを導入しているが、同社での同カードのサービス提供は順次終了する予定。今年2020年2月29日をもって窓口や車内での新規発売とチャージ積み増しを終了し、3月1日からは無手数料で払い戻しの受付を始める。5月31日限りで松浦鉄道では利用できなくなり、2025年の夏頃には払い戻しも終了する。

松浦鉄道はJR佐世保線の有田駅(佐賀県有田町)から北松浦半島の海岸沿いに佐世保駅(長崎県佐世保市)までを結ぶ93.8kmの西九州線を運営。国鉄(分割民営化後はJR九州)が運営していたローカル線で、1988年に第三セクターの松浦鉄道が運営を引き継いだ。

ニモカは西日本鉄道(西鉄)グループのニモカ社が展開している交通系ICカード。鉄道や路面電車では、西鉄のほか北海道の函館市電と九州の筑豊電気鉄道、熊本市電が導入している。