鉄道旅客運賃の上限変更認可を申請中の長野電鉄は9月11日、申請において営業距離の見直しを行ったと発表した。現在は3区間に分かれている営業距離の端数処理を見直し、全線で0.1km短縮する。

長野電鉄の鉄道ネットワークはかつて、屋代~須坂~信州中野~木島の50.4kmを結ぶ河東線と長野~須坂の12.5kmを結ぶ長野線(旧)、信州中野~湯田中の7.6kmを結ぶ山ノ内線の3路線で構成されていた。このうち河東線は信州中野~木島の通称「木島線」が2002年に廃止。2012年には屋代~須坂の通称「屋代線」が廃止されている。
この結果、実質的には長野線(旧)~河東線(存続区間)~山ノ内線が1本の路線になり、線名も現在は長野~湯田中を長野線の1路線としている。一方で営業距離は従来通り長野線(旧)・河東線(存続区間)・山ノ内線の3区間に分けて端数処理して合算し、長野~湯田中を33.2kmとしていた。
長野電鉄は今回の申請にあわせて現在の1路線にあわせた端数処理とし、長野~湯田中の営業距離をいまより0.1km短い33.1kmに変更するとしている。

長野電鉄は鉄道旅客運賃の上限変更が認可された場合、12月1日に運賃を改定する予定。平均26.5%値上げする。
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