しなの鉄道は2月27日、JR東日本が展開している全国交通系ICカード「Suica」を導入すると発表した。あわせて運賃体系の変更を行う。

導入エリアはしなの鉄道が運営する全線で、しなの鉄道線・軽井沢~篠ノ井と北しなの線・長野~妙高高原。篠ノ井駅と長野駅を除く各駅には、しなの鉄道がSuicaの設備などを設置する。
導入時期は来年2026年春の予定。しなの鉄道線と北しなの線に挟まれているJR信越本線・篠ノ井~長野はこれに先立ち、今年2025年3月15日にSuicaが導入される。

しなの鉄道はSuicaの導入にあわせて運賃体系も変更。1円単位のICカード運賃を導入する予定だ。ほかにも一部乗車券類の見直しや企画切符類のデジタルチケット化を予定している。
しなの鉄道は2023年に策定した第5次中期経営計画で、交通系ICカードの導入を盛り込んでいた。同社はサービス開始日やSuicaの駅設備などについて、詳細が決まり次第案内するとしている。
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