長野県内23駅「大都市」に Suica首都圏エリアを拡大、引き続き利用できない駅も



JR東日本の長野支社は12月13日、長野県内の同社23駅で全国交通系ICカード「Suica」を新たに利用できるようにすると発表した。サービス開始は来年2025年3月15日の始発から。ダイヤ改正にあわせて実施する。

スイッチバックと長野平野の眺望で有名な篠ノ井線の姨捨駅。「大都市」に編入される。【画像:フジノミヤ/写真AC】

現在のSuica首都圏エリアを松本駅から拡大する形でSuicaを導入する。新たにSuicaを利用できるようになるのは、篠ノ井線・信越本線の田沢~篠ノ井~長野の各駅と、大糸線の北松本~穂高の各駅。長野・篠ノ井・豊科の3駅はSuica対応の自動改札機を導入し、それ以外の20駅は簡易型の改札機を設置する。

新たにSuicaが導入される駅(松本駅は導入済み)。【画像:JR東日本】

これに伴い、JRの運賃計算の特例が適用される大都市近郊区間のうち東京近郊区間の範囲を拡大。篠ノ井線・松本~篠ノ井と信越本線・篠ノ井~長野、大糸線・松本~穂高が東京近郊区間に編入される。大都市近郊区間内のみ普通乗車券で利用する場合、実際に乗車する経路にかかわらず最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することが可能。ただし有効期間は乗車する距離にかかわらず使用開始当日のみ。途中下車もできない。

東京近郊区間の拡大範囲(黄色)。【画像:JR東日本】

首都圏エリアの拡大後も引き続きSuicaが利用できない長野県内のJR東日本の駅は、次の通り。

中央本線(辰野経由):川岸~小野の各駅
小海線:信濃川上~小諸の各駅(野辺山駅は一部サービス利用可能)
大糸線:有明~南小谷の各駅
飯山線:豊野~森宮野原の各駅

JR東海の中央本線・飯田線とJR西日本の大糸線で長野県内にある駅は、いずれも各社のICカードには対応していない。

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