JR「秋の乗り放題パス」一部変更して引き続き発売 新「青春18きっぷ」より安く



JRグループは9月2日、「秋の乗り放題パス」の本年度2025年度の発売計画を発表した。10月14日「鉄道の日」を含む前後の期間、JR線の普通列車が乗り放題。切符の内容や効力は前年度2024年度とほぼ同じだが、一部変更点がある。

東海道本線を走る快速列車。【撮影:草町義和】

発売期間は2025年9月12日~10月17日で、利用期間は10月4~19日の16日間。利用期間中の連続する3日間に限り、JR線の快速・普通列車の普通車自由席とJRのバス高速輸送システム(BRT)、JR西日本宮島フェリーを自由に乗り降りできる。発売額は2024年度版と同じ大人7850円・子供3920円。JR西日本宮島フェリーの利用時は現地で宮島訪問税(100円)を別途支払う必要がある。

気仙沼線BRTのバス。【撮影:草町義和】
JR西日本宮島フェリーの「みせん丸」。【撮影:草町義和】

第三セクター鉄道や私鉄は原則として利用できない。ただし、青い森鉄道線の青森~八戸(途中下車可能駅:青森・野辺地・八戸)と、あいの風とやま鉄道線・IRいしかわ鉄道線の富山~津幡(途中下車可能駅:富山・高岡・津幡)、ハピラインふくい線の敦賀~越前花堂(途中下車可能駅:敦賀・越前花堂)は、JR線からJR線へ当日中に乗り継ぐ場合に限り利用できる。

あいの風とやま鉄道線の普通列車。【画像:たもぞう/写真AC】

特急・急行列車(新幹線含む)も原則として利用できないが、一部区間で特急列車を利用できる特例がある。石勝線・新得~新夕張と室蘭本線・東室蘭~室蘭は、特急列車の普通車指定席の空席を利用可能。奥羽本線・新青森~青森も特急列車の普通車自由席が利用できる。ただし、特例区間外にまたがって同一の特急列車を利用することはできず、全乗車区間の乗車券と特急券が必要だ。

佐世保線の早岐~佐世保と宮崎空港線の宮崎空港~宮崎も、特急列車の普通車自由席が利用可能。こちらは特例区間外にまたがって同一の特急列車を利用する場合、区間外の乗車券・特急券のみ必要になる。

石勝線の特急列車。【画像:ふくろうぼうや/写真AC】

快速・普通列車のグリーン車自由席や普通車指定席は普通列車用自由席グリーン券や指定席券を別途購入すれば利用できる。一方、グリーン車指定席はグリーン券を別途購入しても利用できない。

このほか、JRホテルグループの加盟ホテルに宿泊すると宿泊料金の割引などを受けられる特典がなくなる。

「秋の乗り放題パス」との併用を条件に利用できる「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」も引き続き発売されるが、利用できる区間を拡大。北海道新幹線・新青森~木古内の普通車の空席と道南いさりび鉄道線・木古内~五稜郭の普通列車を1枚につき片道1回利用できるようになる。発売額は大幅に値上げされ大人4650円・子供2320円。発売期間は9月12日~10月29日で、利用期間は「秋の乗り放題パス」と同じだ。

「秋の乗り放題パス」「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」ともに、全国のJR主要駅の切符売場や指定席券売機、JRの旅行センター、おもな旅行会社で購入できる。

北海道新幹線の列車。【画像:中村昌寛/写真AC】

「秋の乗り放題パス」は、2012年から発売されているJR旅客6社の企画切符。春・夏・冬に発売されている「青春18きっぷ」の秋季版といえる。従来の「青春18きっぷ」は指定期間中の任意の日に5日分利用でき、1日あたりでは2410円。3日分では7230円になり、「秋の乗り放題パス」は実質的には「青春18きっぷ」よりやや高めの設定だった。

しかし2024年冬に「青春18きっぷ」がリニューアルされ、指定期間中の連続する3日間に限り利用できる3日間用(1万円)と、連続する5日間のみ利用できる5日間用(1万2050円)の2種類に分かれた。この結果、「秋の乗り放題パス」と「青春18きっぷ」の3日間用を比べた場合、「秋の乗り放題パス」のほうが安くなった。

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