JR西日本が導入の人型ロボット「鉄道にとどまらない新名称」決定 日本信号が販売



JR西日本・人機一体・日本信号・東洋車両の4社は6月30日、JR西日本が導入したロボット「多機能鉄道重機」の新しい名称を「ZIZAI(じざい)」に決めたと発表した。今後、日本信号から販売される製品の名称として使用する。

多機能鉄道重機の新名称が「ZIZAI」に決まった。【画像:人機一体】

ZIZAIは高所メンテナンス作業の生産性・安全性の向上を目的に開発された重機。人が操作する人型ロボットと広範囲移動を可能とするブームをトラックに搭載した車両一体型だ。人機一体が開発して日本信号が製品化。JR西日本グループが昨年2024年7月から正式な運用を開始し、JR西日本電気システムが営業線のメンテナンスに活用している。

新しい名称について4社は「人と機械がインタラクティブに作用し、高所や危険な場所でも自在に作業を行う革新的な機能性を表現しています」としている。

ZIZAIは2本のアームを使って高所や危険な場所での作業を行う。【画像:人機一体】
ZIZAIはトラックにロボットを搭載した車両一体型。【画像:人機一体】

ロボット工学技術の発展とともに、JR西日本の鉄道メンテナンス分野に進出した多機能鉄道重機。しかしそれは、鉄道にとどまらない新たな可能性をも生み出すことになった。4社は今年2025年1月から2月にかけ「鉄道分野を越えて多分野で活躍するロボット重機に相応しい、新たな製品名称案」を一般から募集。383件の応募があった。

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