JR東海は6月18日、高山本線や紀勢本線の特急列車で運用している新型車両のHC85系気動車を追加投入すると発表した。新幹線のN700S電車も今後の導入数を当初計画より増やす。

HC85系はキハ85系特急型気動車の更新を目的に開発された車両。エンジンで発電した電力と回生電力を組み合わせたハイブリッド方式を採用している。2022年7月にデビューし、高山本線の特急「ひだ」と紀勢本線の特急「南紀」で運用されている。
HC85系は当初計画通り2023年度までに68両が投入されたが、JR東海は2027年度までに4両編成と2両編成の合計6両を追加投入することを決定。「利用ニーズにあわせたさらなる弾力的な増結や増発が可能となり、利便性が向上する」としている。
N700Sは当初計画では、2026年度までに63編成を導入。2027年度に7編成、2028年度に6編成を導入するとしていた。新たな計画では2027年度に8編成、2028年度に7編成を増備。2028年度までの導入数を当初計画より2編成多い78編成にする。

JR東海は「新幹線・在来線ともにインバウンドを含めて多くのお客様にご乗車いただくなど、ご利用が堅調に推移している」として追加投入を決めたとしている。
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