えちごトキめき鉄道(トキ鉄)は6月13日、国土交通省の北陸信越運輸局長に旅客運賃上限変更認可を申請した。全体では18%の値上げ。認可された場合、トキ鉄は10月1日に運賃を改定する。

普通旅客運賃は初乗り(1~3km)が現行190円のところ30円値上げして220円とし、200円を超える。11~15kmは現行340円から60円値上げの400円。91~97kmは現行2260円から400円値上げの2660円になる。
定期旅客運賃は妙高はねうまライン・直江津~高田6.7kmの場合、大人用6カ月の通勤定期券で6820円値上げの4万4740円。高校生用6カ月の通学定期券は4040円値上げの2万6400円になる。日本海ひすいライン・糸魚川~能生12.9kmは通勤(大人用6カ月)が8350円値上げの5万4720円、通学(高校生用6カ月)が6020円値上げの3万9370円。


鉄道部門の収支は2024年度の実績で収入が38億5200万円に対し原価が41億7500万円で差引3億2300万円の赤字。2026~2028年度の3年間平均の推定では現行運賃のままなら2億3900万円の赤字で、運賃を改定した場合は赤字額が1億1600万円に縮小する見込みだ。
トキ鉄は今年2025年4月1日に20%の値上げを行う方針だったが、利用者の負担軽減のため値上げ率を18%に抑え、運賃の改定時期も半年延期する考えを2月に発表していた。
《関連記事》
・えちごトキめき鉄道の運賃改定「延期」値上げ率も縮小へ 近く申請
・じわり増える「鉄道の初乗り200円以上」消費税率引き上げ後も通常値上げ相次ぐ
