中国とベトナムを結ぶ国際旅客列車が5月25日、5年ぶりに運行を再開した。中国メディアの『中国科技網』や『新華網』などが報じた。

運行を再開したのは、中国の南寧駅とベトナムの首都ハノイの東側にあるザーラム駅を結ぶ国際旅客列車。車中1泊の夜行列車になる。運行時刻(現地時間)は中国発が南寧18時05分→ザーラム(翌日)5時30分、ベトナム発がザーラム21時20分→南寧(翌日)10時06分。運行距離は約400kmで12時間ほどかかる。
南寧~ハノイの国際旅客列車は2009年に運行開始。線路の軌間は中国が標準軌の1435mmでベトナムは狭軌の1000mmだが、国際旅客列車はベトナム国内では1435mm・1000mmの3線軌になっている線区を走行し、台車交換を行うことなく直通する。コロナ禍のため2020年2月から運休していた。

『中国科技網』は国際旅客列車の運行再開について「中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の玄関口となる都市を結ぶ国境を越えた交通拠点として、広西チワン族自治区南寧の地位がさらに強化された」と解説している。
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