ベトナム国会は2月19日、ベトナム北部の新たな鉄道計画を承認した。ベトナムのVNAや中国の新華社などが報じた。

承認された鉄道計画は、390.9kmの幹線と27.9kmの支線3本で構成。幹線は港湾都市のハイフォンから首都ハノイを経て国境のラオカイに至り、中国の鉄道と接続する。1435mm軌間の貨客兼用・電化鉄道で、最高速度は幹線が160km/h。これ以外は120km/hか80km/hになる。
事業費は約203兆2310億ベトナムドン(約83億6900万米ドル=約1兆2000億円)を見込み、一部は中国が融資する予定だ。2030年までのプロジェクト完了を目指す。

ベトナムと中国を結ぶ鉄道は以前からあるが、軌間はベトナム側が1000mmの狭軌なのに対し中国は1435mmの標準軌。直通運行は基本的にできない。新しい鉄道計画では標準軌を採用することでベトナム~中国の直通運行を可能にし、両国間の貿易を強化する。
《関連記事》
・ベトナムの南北高速鉄道「計画再開」へ 最高速度350km/h、国会が投資計画承認
・ほぼ高架鉄道「ベトナム初の地下鉄」ホーチミンで開業 日本が支援、車両は日立