伊予鉄道・松山市駅の路面電車乗り場「移設日」決定 乗り換えスムーズに



松山市は5月27日、伊予鉄道が運行する路面電車(市内電車、松山市内線)の松山市駅停留場について、8月24日から新しい停留場に移設すると発表した。

現在の松山市駅停留場。【画像:taso583/写真AC】

松山市駅停留場の新しい停留場施設は8月24日の始発から使用を開始。伊予鉄道の鉄道線(郊外電車)の松山市駅が現在の停留場より近くなる。松山市の野志克仁市長は「郊外電車と市内電車のシームレス化、乗り場が継ぎ目なく近くなり、乗り換えがスムーズになる」とアピールしている。

新停留場の使用開始に先立ち、伊予鉄道は前日8月23日の夜間に軌道の切替工事を実施。市内電車は全系統で20時ごろまで運行するが、20時以降は電車を順次車庫に入れて運休する。8月24日は始発から通常運行の予定だ。

松山市駅の駅前広場の平面図(工事着手前、郊外電車の松山市駅は画像下側)。【画像:松山市】
松山市駅の駅前広場の平面図(2025年8月24日)。松山市駅停留場が郊外電車の松山市駅に近くなる。【画像:松山市】

松山市駅停留場の移設は、松山市が進める松山市駅前広場整備事業の一環。ロータリーを東西二つに分けてバス乗り場を東側に集約し、西側には新しい路面電車乗り場(松山市駅停留場)に加え交流広場、タクシー・一般車乗り場を配置する。バス乗り場と一般車・タクシー乗り場は昨年2024年10月までに完成した。

新しい松山市駅停留場のイメージ。この画像では停留場のすぐ左側に郊外電車の松山市駅がある。【画像:松山市】

今後は今年2025年9月から旧停留場や軌道の撤去を開始。10月から広場中央の大屋根やタクシー乗り場上屋の設置、11月から歩道の石張舗装の工事を開始する。来年2026年2月からは交流広場の整備を開始し、同年秋ごろに工事が完了する予定だ。

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