南東バイエルン鉄道「水素燃料車」シーメンス生産開始 「携帯電話対応窓」など採用



シーメンス・モビリティは4月28日、ドイツのバイエルン州から受注した南東バイエルン鉄道向けの水素燃料車「Mireo Plus H」の生産を開始したと発表した。

南東バイエルン鉄道向け水素燃料車両のイメージ。【画像:シーメンス】

「Mireo Plus H」は屋根に燃料電池、床下にリチウムイオン電池を搭載した水素燃料車。最高速度は140km/hで、走行距離は路線条件によって変わるが1回の水素充塡で1200km走れるという。低床タイプで自転車搭載スペースや携帯電話の受信感度を向上させるための高周波透過窓を採用する。

シーメンス・モビリティは「Mireo Plus H」2両3編成を受注。2026年後半からミュルドルフ(オーバーバイエルン)~トゥースリング~ブルクハウゼンの約32kmの非電化路線で運用される予定で、ミュルドルフを拠点に運行されているディーゼル車両を更新する。

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