南海特急「サザン」10000系の旧塗装を復元 運行期間は「新型導入まで」



南海電鉄は5月12日、特急「サザン」で運用している10000系電車の旧塗装を復元すると発表した。10000系の運行開始40周年や創業140周年の記念企画。

南海10000系の現在の塗装。【画像:京翔九彩/写真AC】

旧塗装を復元するのは10000系の4両1編成(10004+10804+10104+10904)。濃淡グリーン2色の塗装を再現し、6月4日から難波~和歌山港で運行する。南海電鉄は運行期間について「現在計画している特急サザンの新型車両を導入する頃まで」としている。

南海10000系の旧塗装。【画像:南海電鉄】

運行開始に先立つ5月31日には、千代田工場で10000系復元塗装の車両撮影会を実施。午前・午後の2部制で申し込みは南海電鉄の旅行サイト「ぶらりたび」で5月14日10時から受け付ける。募集人数は合計240人で先着順。このほか、5月20日から創業140周年の記念グッズとしてクリアファイルやタオル、キーホルダーなどを販売する。

旧塗装は1992年以前に採用していたもの。7100系電車の4両1編成も1992年以前の旧塗装を復元しており、昨年2024年から運行している。南海電鉄は「(7100系の旧塗装車と)今回復元塗装を施す特急サザン(10000系車両)を連結した8両での運行は、創業130周年において実施した10000系と7000系の復元塗装以来、約10年ぶりです」としている。

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