京阪電鉄「QRコード片道乗車券」主要路線に全面導入 磁気乗車券の廃止に向け準備



京阪電鉄は3月13日、QRコードを活用した片道乗車券を3月17日から主要路線で発売すると発表した。同社によると、主要路線でのQRコード乗車券の全面導入は大手鉄道では初めてという。

京阪本線の香里園駅。【撮影:草町義和】

QRコード片道乗車券を発売するのは、京阪線(京阪本線・鴨東線・中之島線・交野線・宇治線)と鋼索線(石清水八幡宮参道ケーブル)。大津線(京津線・石山坂本線)は対象外だ。

スルッとKANNSAIのデジタル乗車券サービス「スルッとQRtto(クルット)」を使用。スマートフォンで京阪電鉄のウェブサイトにアクセスし、希望する乗車区間を選択するとQRコードの片道乗車券を購入できる。

QRコード片道乗車券の購入手順。【画像:京阪電鉄】

また、京阪線と石清水八幡宮参道ケーブルの各駅に案内用QRコード付きステッカーを3月17日以降、順次掲出。このQRコードをスマホで読み込むと、現在駅が出発駅として入力された状態で表示され、目的地の駅を選ぶだけで購入できる。

各駅に掲示する案内用QRコードのステッカー。【画像:京阪電鉄】

利用時は画面に表示されたQRコードを自動改札機にかざす。京阪線ではQRコード乗車券に対応した自動改札機の設置が完了している。

京阪電鉄はQRコードの片道乗車券の導入により利便性の向上を図るほか、磁気乗車券に使用する紙資源の削減。将来の磁気乗車券廃止に向けた準備を進めるとしている。

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