JR東海・JR西日本・JR九州の3社は3月7日、JR東海とJR九州の2社がモバイルICサービスを導入すると発表した。JR西日本のモバイルICサービス「モバイルICOCA」の仕組みを活用する。

JR東海のモバイルICサービスは2026年春以降にサービス開始の予定。JR東海の全国交通系ICカード「TOICA」エリアで定期券の購入・払い戻しやチャージなどをスマートフォンで利用できるようにする。通学定期券や東海道・山陽新幹線の定期券「FREX」「FREXパル」にも対応する。
2027年春以降にはJR九州もモバイルICサービスを導入する予定。同社の全国交通系ICカード「SUGOCA」の機能をスマホで利用できるようにし、定期券の購入・払い戻しにも対応する。SUGOCAの未導入エリアでも定期券をスマホで購入できるようにする予定だ。


このほか、JR西日本はモバイルICOCAについても利用可能な定期券の種別を拡大する。今年2025年3月15日から中学生・高校生用の通学定期券が利用できるようになるのに加え、2026年春からは新幹線定期券「FREX」「FREXパル」も利用できるようにする予定。東海道・山陽新幹線と北陸新幹線の上越妙高~敦賀に導入する。また、ICカードのエリア外を利用区間に含む定期券は2027年春からモバイルICOCAで購入できるようにする。対象線区は在来線だが検討中。
JR西日本は「モバイルICOCAでJR東海エリア、JR九州エリアの定期券がご利用いただけるようになり、駅に並ぶことなく定期券が購入できる便利なモバイルICサービスを、より広域のお客様にご利用いただけるようになります」とアピール。ほかの交通事業者がモバイルICOCAを活用してモバイルICサービスを提供できる環境を整備するとしている。
《関連記事》
・広電グループの全国交通系ICカード「引き続き対応」簡易端末の導入日決定、一部制限
・JR東日本のSuica「エリアまたぎ」可能に 全エリア統合、将来は全線に導入へ