岡山県南西部・広島県東部のバス3社(井笠バスカンパニー・中国バス・鞆鉄道)は、現在導入している地域交通系ICカード「PASPY」のサービスを終了し、JR西日本が展開している全国交通系ICカード「ICOCA」を導入する。3社とJR西日本が2月28日、発表した。

3社ともPASPYのサービスを3月29日に終了。翌3月30日からICOCAのサービスを開始する。ただし中国バスの高速バス「シトラスライナー」は4月1日からICOCAのサービスを開始する。
高速バスを除く路線バスの定期券は、原則としてバスICOCA定期券(カード)でサービスを提供する。高速バスの定期券は、福山~広島線「ローズライナー」と府中~広島線「リードライナー」、因島・尾道~広島線「フラワーライナー」、甲奴・世羅~広島線「ピースライナー」、福山~因島線「シトラスライナー」、福山~広島空港線「広島空港リムジンバス」について、従来通り紙台紙になる。
井笠バスカンパニーは岡山県南西部を中心に路線バスを運行。中国バスと鞆鉄道は広島県東部を中心に路線バスや高速バスを運行している。鞆鉄道は「鉄道」を名乗るが、同社の鉄道は1954年までに全線廃止されている。
昨年2024年からPASPYの後継サービスとして「MOBILY DAYS」のサービスが始まったが、アストラムラインなど一部の鉄道・バスはMOBILY DAYSを導入せず、ICOCAを導入している。
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