JR九州グループのJR九州高速船は3月6日、九州の福岡と韓国の釜山（プサン）を結ぶ日韓高速船「BEETLE（ビートル）」の運航を全面的に休止することを決めた。日本政府からの要請によるもの。
「ビートル」のうち対馬～プサン航路と福岡～対馬航路（国内混乗便）は3月6日から運休しているが、3月9日からは福岡～プサン航路も運休する。運休期間は3月31日までの予定。各便を予約した客には順次、変更や払い戻しを案内する。払い戻しの手数料は無料だ。
安倍晋三内閣総理大臣は3月5日、新型コロナウイルス感染症対策本部の第17回会合で、中国と韓国からの航空機の到着空港を成田国際空港と関西国際空港に限定するほか、船舶での旅客運送の停止などを表明。日本政府は3月9日0時（日本時間）以降に中国または韓国を出港する日本行き船舶の旅客運送を停止するよう関係事業者に要請したことを受け、JR九州高速船は全面運休を決めた。
中国地方の下関とプサンを結ぶ関釜フェリーの「はまゆう」は3月1日から、旅客の取り扱いを休止中。休止期間は3月14日プサン発便までの予定だが、関釜フェリーは3月15日以降も情勢により休止を継続する場合があるとしている。