大阪駅「うめきたグリーンプレイス」オープン日が決定 地下ホームの上、もと貨物駅



JR西日本などは2月19日、大阪駅北側の施設「うめきたグリーンプレイス」について、3月21日にオープンすると発表した。

うめきたグリーンプレイスのイメージ。【画像:JR西日本など】

うめきたグリーンプレイスは、大阪駅北側の地下ホーム(うめきたエリア)がある場所の地上部に整備された地上3階の施設。敷地面積は約1万2500平方mで、商業施設や歩行者広場、駅前広場、歩行者デッキなどで構成される。

うめきたグリーンプレイスの位置。【画像:JR西日本など】

環境負荷軽減の取組が特徴で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を採用。駅全体の電力に再生可能エネルギー由来の電力を100%使用している。また、広場の緑地整備(約1600平方m)や屋上・壁面の緑化(約1900平方m)も行っており、二酸化炭素(CO2)の吸収効果は年間約40tとしている。

店舗面積は約3750平方mで、物販や食物販、飲食、フードコートなど20店舗が出店する。フードコートでは相当な混雑が予測されるとして、AIによる混雑時間帯予測配信サービスを提供する。国内のフードコートでは初の実装という。

広場は「緑葉の広場(あおばのひろば)」(1~3階吹き抜け付近)と「緑辺の丘(みどりべのおか)」(1~3階大階段付近)が新たに誕生。駅前広場はすでに使用開始しているタクシー乗降場と一般車乗降場に加え、大型バス駐車場が3月21日に使用開始する。4月13日以降、この駐車場と大阪・関西万博会場を結ぶシャトルバスが1日19便運行される。

「緑葉の広場」のイメージ。【画像:JR西日本など】
「緑辺の丘」のイメージ。【画像:JR西日本など】
駅前広場のイメージ。(1)=タクシー乗降場、(2)=一般車乗降場、(3)=大型バス駐車場(2025年3月21日使用開始)。【画像:JR西日本など】

このほか、超高層ビル「イノゲート大阪」の2階西端部とうめきた2期区域(グラングリーン大阪南館2階)を接続する歩行者デッキが4月11日に開通する。

梅田貨物駅の廃止から3年が過ぎたころ(2016年)のうめきたエリア。【撮影:草町義和】

大阪駅のうめきたエリアは、かつてJR貨物の梅田駅(梅田貨物駅)があった場所。この貨物駅は吹田貨物ターミナル駅と百済貨物ターミナル駅に機能移転する形で2013年に廃止された。

その後、関西空港アクセス特急「はるか」やおおさか東線の列車が発着する地下ホームが大阪駅の施設として整備され、2023年3月に使用開始した。地上部でも再開発が進められ、昨年2024年9月にはグラングリーン大阪のうめきた公園など一部施設が先行オープン。うめきたグリーンプレイスも歩行者デッキや駅前広場の一部が同年12月までに使用開始していた。

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