JR西日本や大阪メトロなどは2月10日、弁天町駅の新しい駅舎や連絡通路の使用開始日を3月1日に決めたと発表した。JR大阪環状線と大阪メトロ中央線の乗り継ぎ利便性を向上し、4月から始まる大阪・関西万博の会場アクセス輸送に備える。

大阪環状線の弁天町駅は、既存の南北改札のあいだに新駅舎を整備。中央南口改札と中央北口改札を新設する。既存の南北改札口も当面のあいだ利用できるが、万博終了後に閉鎖する。新設するエレベーターは既存の11人乗りから17人乗りに機能を向上。上下エスカレーターも新駅舎に整備する。中央線の弁天町駅は、東改札口から夢洲方面行きホームにアクセスする階段を増設する。

このほか、JR西日本・大阪メトロの共同事業として連絡通路を整備。大阪環状線の内回りホームと中央線の改札階を直接接続する。大阪環状線の弁天町駅には連絡通路と内回り口改札も設置する。

大阪メトロは1月19日、中央線のコスモスクエア駅から万博会場最寄駅の夢洲駅まで延伸開業。同線が万博アクセス輸送のメインルートになることから、大阪環状線と中央線が連絡する弁天町駅の改良が行われた。
JR西日本は弁天町駅の改良に加え、新大阪駅と桜島線(JRゆめ咲線)の桜島駅を直通する列車「エキスポライナー」を運行。桜島駅と万博会場を結ぶシャトルバスと組み合わせ、万博輸送のサブルートを担うことになる。
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