叡山ケーブル「36年ぶり」運賃改定 50円値上げ



京福電鉄は2月14日、鋼索線(叡山ケーブル、京都市)の旅客運賃上限変更認可を国土交通省の近畿運輸局長に申請した。認可された場合、4月1日に運賃を値上げする。

叡山ケーブルの車両。【画像:京都さんぽ/写真AC】

現在の普通旅客運賃は550円。これを50円値上げして600円に変更する。叡山ケーブルの収支は2023年度の実績で1047万7000円の赤字。2024年度は2021万7000円の赤字になる見込みだ。2025~2027年度の3年間推計では、運賃を改定しない場合で3094万8000円の赤字、改定した場合は72万円の赤字を見込む。

叡山ケーブルは比叡山西側のケーブルカー。消費税率の引き上げによるものを除くと、運賃改定は1989年以来36年ぶりになる。京福電鉄によると、新型コロナウイルスス感染症の5類移行後は利用者数の回復が進んでいる。その一方、原材料・燃料の高騰や人件費の増加などの影響があり、現行運賃のままでは収支改善や事業継続を図るのが困難な状況という。

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