叡山ケーブル「23年ぶり」リニューアル 叡山電鉄の観光車両と「統一した世界観」



京福電鉄は3月20日から、冬季運休していた比叡山の鋼索線(叡山ケーブル、京都市)の運転を再開する。2両ある車両は23年ぶりにリニューアルされ、デザインが大きく変わる。

叡山ケーブル車両のリニューアル後のイメージ(側面)。【画像:京福電鉄】
叡山ケーブル車両のリニューアル後のイメージ(山側前面)。【画像:京福電鉄】
叡山ケーブル車両のリニューアル後のイメージ(麓側前面)。【画像:京福電鉄】

新しいデザインは、叡山ケーブルに連絡している叡山電鉄の観光車両「ひえい」(700系電車デオ732)と親和性のあるデザインを採用。比叡山内のシャトルバスを運行している江若交通も、叡山ケーブルと同様のデザインを施したバスを2両導入する。これにより、叡山電鉄「ひえい」から続く観光ルートの統一した世界観を作り出し、ルートの明確化を図るという。

比叡山をイメージした濃緑色と、琵琶湖をイメージした濃紺色の2色がベース。山中に立ちこめる霧・雲海をイメージした「金色の揺らぎ」と、神秘的で幽玄な湖面をイメージした「水面の揺らぎ」をあしらう。

叡山ケーブルではリニューアル後の運転初日となる3月20日、乗車記念品として手ぬぐいやカードを数量限定でプレゼント。ケーブル八瀬駅で11時からリニューアル記念の硬券(300円)やクリアファイル(500円)が販売される。

江若交通が導入するバスのイメージ。【画像:比叡山振興会議・京福電鉄・江若交通】
叡山電鉄で運行されている観光車両「ひえい」。【画像:比叡山振興会議・京福電鉄・江若交通】

これに伴い、新しい企画乗車券「比叡山フリーパス」が3月20日から12月5日まで発売される。叡山電鉄の出町柳駅からJR湖西線の比叡山坂本駅まで連なる交通機関を自由に乗り降り可能。発売額は大人3500円・子供1600円。叡山電鉄の出町柳駅などで販売される。購入日から翌月末日(11月購入の場合は12月5日まで)までの任意の1日に限り利用できる。