つくばエクスプレス線(TX)を運営する首都圏新都市鉄道は1月28日、磁気乗車券を廃止すると発表した。これに先立ち、QRコードを活用した乗車券やクレジットカードのタッチ決済の導入準備を順次進める。

まず春から駅の改札口の一部通路で磁気乗車券を使用できなくする。夏には秋葉原・浅草・北千住・流山おおたかさの森・つくばの5駅でタッチ決済の実証実験を開始。来年2026年春には実証実験の対象駅を全20駅に拡大する。
2026年秋にタッチ決済を本格稼働するとともに、QR乗車券を導入。これに伴い磁気乗車券を廃止する計画だ。連絡運輸で関係する鉄道事業者とは「お客様サービス面での調整を行っています」とし、詳細は明らかにしていない。

首都圏新都市鉄道は昨年2024年6月、タッチ決済とQR乗車券の実証実験を今年2025年中に実施すると発表。磁気乗車券は「将来に亘って磁気乗車券の在り方についても検証していきます」としていた。同社は磁気乗車券の廃止とQR乗車券・タッチ決済の導入により、自動改札機の故障率の低減や環境負荷の低減などを目指す考えだ。
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