ことでん新型車両のデザイン「一般投票」で決定へ 讃岐の未来創る「青い電車」



高松琴平電気鉄道(ことでん)は12月13日、同社が導入する新型車両のデザイン案を発表した。一般投票を今後実施してデザインを決める。

新型車両のコンセプトは「うみ・まち・さと 地域をつなぐ、ことでんの新しい顔」。外装は「『讃岐路の未来を創る新世代の電車』にふさわしい青い電車」、内装は「暖かく清潔感のある車内で 『お客様や環境、すべてに優しく快適な電車』に」としている。

公表されたイメージは2両編成で、客用ドアは1両につき片側3カ所。外装は先頭部の窓回りが黒で窓下に白のラインが入り、その周辺が濃い青でデザインされている。側面はステンレス構体を濃い青や白、水色で装飾した3案を示した。内装はロングシートを採用したデザインだ。

外装3案の概要は次の通り。

■デザイン1「ダイナミック」~跳躍する「ことちゃん」
車体下部を濃い青と白でデザイン。「動きのある白線が、跳躍する「ことちゃん」のようなダイナミックで楽しいカラーリング」としている。

デザイン1のイメージ。【画像:ことでん】
デザイン1の側面。【画像:ことでん】

■デザイン2「フレッシュ」~香川の新しい風
車体上部を濃い青、下部を水色と白でデザイン。「ステンレス構体の美しい素地を活かした、遊びのある鮮やかで楽し気なカラーリング」としている。

デザイン2のイメージ。【画像:ことでん】
デザイン2の側面。【画像:ことでん】

■デザイン3「スタイリッシュ」~空と海が出会うところ
車体上部は濃い青と水色、白でデザインし、下部は白とグラデーションの入った濃い青でデザイン。「海と空が混じる様子をラインとグラデーションで表現したスタイリッシュなカラーリング」としている。

デザイン3のイメージ。【画像:ことでん】
デザイン3の側面。【画像:ことでん】

投票期間は12月27日から来年2025年2月15日まで。有人駅(駅員不在時を除く)のほかネット上でも投票を受け付ける。結果発表は2025年3月中旬の予定。

内装イメージはロングシートを採用したデザイン。【画像:ことでん】

ことでんは今年2024年6月、琴平線の新駅整備や複線化、車両や施設などの更新を図るため、沿線自治体と共同で鉄道事業再構築実施計画を国土交通大臣に申請して認可された。実施計画の総額は96億8000万円。このうち72億円が「省エネ性能の高い新造車両の導入及び安全輸送設備の更新」として盛り込まれており、老朽化が激しい既存の車両を新型車両で置き換える。

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