六甲有馬ロープウェー「運賃改定」30年ぶり値上げ



こうべ未来都市機構は12月12日、六甲有馬ロープウェーの旅客運賃を改定すると発表した。12月10日、国土交通省近畿運輸局長に旅客運賃の変更を届け出た。

運賃が改定される六甲有馬ロープウェー。【画像:makoto.h/写真AC】

改定日は来年2025年3月5日の予定。片道運賃は現行1030円のところ370円値上げの1400円に。往復運賃は現行1850円から670円値上げの2520円になる。

六甲有馬ロープウェーの値上げは、消費税率の引き上げによるものを除くと1995年以来30年ぶり。こうべ未来都市機構は運賃改定について、近年の人件費や物価などの上昇で運行経費が増加しているためとしている。

六甲有馬ロープウェーは六甲山頂~有馬温泉の約2.8kmを結ぶロープウェイ。かつては六甲ケーブル線の六甲山上駅と現在の六甲山頂駅を結ぶ路線(表六甲線)もあったが、利用者の減少に伴い2004年に休止。今年2024年、施設の解体工事に入るため廃止された。

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