中国・武漢の西側で最高350km/h「高速鉄道」開業 湖北の全都市で整備完了



中国の湖北省で12月8日、荊荊高速鉄道が開業した。湖北省の省都・武漢から西へ約200km離れた荊門と荊州を結ぶ、全長77kmの高速鉄道。2020年に着工し、4年で完成した。

荊荊高速鉄道の荊門西駅。【画像:中国国家鉄路集団】

駅は荊門西・沙陽西・荊州の3駅。このうち荊門西駅と沙陽西駅の2駅が新設された。荊門西駅は将来、東の武漢方面や西の宜昌方面、北の襄陽方面に延びる高速鉄道に接続。五つのホームを上から覆う格好の駅舎は飛行機のイメージでデザインされた。荊州駅では武漢方面と重慶方面を結ぶ鉄道に接続している。

荊荊高速鉄道の位置(赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】
荊門西駅の内部。【画像:中国国家鉄路集団】

設計最高速度は350km/h。荊門西~荊州の最短所要時間は27分で、荊門西~漢口(武漢)は最短1時間48分で結ぶ。1日の運行本数は最大で22本。現地メディア『湖北日報』などによると、荊荊高速鉄道の開業で湖北省内のすべての地級市(日本の比較的大きな規模の都市に相当)に高速鉄道が整備されたことになるという。

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