JR九州は12月3日、豊肥本線・三里木~原水で計画している新駅(熊本県菊陽町)の開業時期を見直すと発表した。少なくとも2年延期する。

新駅は三里木駅から1.3km、原水駅から1.9kmの位置。南側が商業地として発展しており、北側には菊陽町図書館や菊陽杉並木公園がある。これまで2027年春の開業が目指していた。JR九州は菊陽町の申し出により「2029年春以降で、菊陽町が実施する土地区画整理事業の進捗と合わせて整備」するとしている。

新駅の構想は1990年代に浮上。菊陽町の人口増加に加え、台湾積体電路製造(TSMC)の新工場が菊陽町内に建設されることが決まったのを背景に具体化に向け動き出し、昨年2023年12月にJR九州と菊陽町が覚書を締結していた。

今年2024年11月には、新駅から原水駅にかけ豊肥本線の北側で実施される土地区画整理事業(約70ha)について、三井不動産とJR九州で構成されるコンソーシアムが将来ビジョン具体化検討業務の受託候補者として特定されている。
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