仙台臨海鉄道「SD55 103」引退 製造53年のディーゼル機、津波で被害も復活



仙台臨海鉄道は11月20日限りでディーゼル機関車「SD55 103」の運用を終了する。法定検査の期限満了に伴うもの。

引退する仙台臨海鉄道のSD55 103。【画像:仙台臨海鉄道】

SD55 103は53年前の1971年8月に新潟鉄工所(現在の新潟トランシス)で製造され、翌9月に現地搬入。当初の形式・番号は「DD55 1」だったが、エンジンの換装による出力向上で現在の形式・番号に変わった。

2011年に発生した東日本大震災では津波の被害に遭ったが復活。今年2024年11月現在、仙台臨海鉄道が現在運用しているディーゼル機関車のなかでは唯一の自社発注機となっている。仙台臨海鉄道によると、老朽化に加え部品の調達が難しくなっており、引退することになったという。

仙台臨海鉄道は仙台港エリアの貨物線を運営する会社として、国鉄や宮城県、仙台港の進出企業の出資により1970年に設立。翌1971年に開業した。

《関連記事》
仙台臨海鉄道「SD55 105」引退 もと京葉臨海ディーゼル機関車、震災後9年間活躍
中国の旧型ディーゼル機関車「使用禁止」低炭素化の促進に向け引退加速