中国の鉄道で旧型ディーゼル機関車の引退が加速する。今後10年ほどのあいだに旧型ディーゼル機関車の大半が廃車になる見込みだ。
中国政府の国家鉄路局が9月26日付けで「老旧型鉄路内燃機車淘汰更新監督管理弁法」を公布。東風4B形(DF4B)など原則として30年以上経過した旧型ディーゼル機関車を「鉄道輸送に使用してはならない」と定めた。また、今後導入する新型のディーゼル機関車は、ハイブリッドシステムを採用するなどして大気汚染物質の排出量を減らしたものでなければならないとした。
この規則では旧型ディーゼル機関車の今後の使用期限も具体的に定めている。北京や上海など主要地域では旧型ディーゼル機関車を2027年末までに撤退させ、それ以外の地域でも基本的には2035年末までに撤退させる必要があるとした。
国家鉄路局は「鉄道設備の低炭素化と新エネルギー鉄道設備産業の発展を促進するための重要な措置」としている。
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