松本エリアのバスも「Suica系」長野に続き地域連携ICカード導入へ



松本市・JR東日本・アルピコ交通の3者は11月5日、「地域連携ICカード」のシステムを利用したIC乗車サービスの提供で合意したと発表した。長野県松本エリアの公設民営バス「ぐるっとまつもとバス」が全国交通系ICカードで利用できるようになる。

松本エリアで運行されている、ぐるっとまつもとバス。【画像:松本市】

サービス開始は2026年春の予定。松本エリアで運行する一般路線バス(アルピコ交通の23路線58台)への導入を予定している。地域連携ICカードに加え、SuicaやPASMOなど全国交通系ICカードも利用できる。チケットQRとクレジット決済も引き続き利用可能だ。

同じ松本エリアで運行されている地域連携バスと松本市営バスはチケットQR・クレジット決済が引き続き利用可能だが、地域連携ICカードは導入の対象外になる。

地域連携ICカードはJR東日本が展開しているSuica機能付きの交通系ICカード。JR東日本のSuicaとして使えるほか、バス定期券や各種割引などの地域独自サービス機能を加えることができる。2021年から現在までに東日本エリアの14地域で導入されている。

地域連携ICカードの導入地域。【画像:松本市・JR東日本・アルピコ交通】

長野市周辺エリアのバスでは来年2025年2月1日に地域連携ICカード「KURURU」が導入される計画。続いて同年春にはJR東日本も首都圏エリアを拡大する形で篠ノ井線・信越本線の松本~長野と大糸線の松本~穂高にSuicaを導入する予定だ。松本エリアのバスへの地域連携ICカードの導入は、その1年後になる見込み。3者は「交通系ICカードのご利用により、便利で快適な公共交通での移動を提供します」としている。

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