JR東日本の横浜支社は1月28日、南武線の浜川崎支線にある小田栄駅(川崎市川崎区)を3月14日に「本設化」すると発表した。これに伴い同駅で乗り降りする場合の運賃の計算方法が変わり、区間によっては事実上の値下げ、または値上げになる。

小田栄駅は現在、運賃計算上はひとつ隣の川崎新町駅と「同一駅」の扱い。浜川崎駅から小田栄駅に向かう場合、乗車券は小田栄駅の一つ先にある川崎新町駅まで買う必要がある。一方、尻手駅から小田栄駅に向かう場合は、一つ手前の川崎新町駅までの乗車券で小田栄駅まで利用できる。
3月14日からは、運賃計算上も川崎新町駅とは別の駅の扱いに。川崎新町~小田栄間の営業上の距離は0.7kmになる。たとえば、鶴見線の扇町駅から小田栄駅までの普通旅客運賃(紙の切符)は現在の160円が140円に変わり、20円の値下げに。東海道本線の熱海駅からの場合、いまより170円安い1520円になる。
一方、南武線の武蔵中原駅からは50円値上げの220円、東海道本線の新橋駅からは90円高い400円になる。
小田栄駅は浜川崎支線の川崎新町~浜川崎間にある駅。周辺の人口増加などに対応するため、川崎市との連携によって整備され、2016年3月26日に開業した。
JR東日本は小田栄駅の「設置の効果が認められた」として川崎新町駅から独立した駅として本設化することを決定。今年2020年3月14日からは同駅始発の尻手行きの列車も運行を始める。