別所線(長野県上田市)を運営する上田電鉄は11月11日から、QRコード決済システムを活用した新しい改札システムと新型運賃箱を別所線に本格導入する。
地元企業が開発した決済システム「TicketQR」(チケットQR)を使用。上田駅の改札口にチケットQR専用通路を設けるほか、現在の券売機を改修したQRコード印字券売機を上田・赤坂上・上田原・大学前・下之郷・別所温泉の各駅に設置する。このうち上田・下之郷・別所温泉各駅の券売機は、クレジットカードや交通系ICカードなどによる支払いにも対応する。
整理券も現在の発行機を改修してバーコードを印字するように。新型運賃箱は電車内と上田駅の改札口に設置する。
券売機で切符を買って利用する場合、券面に印刷されたQRコードを改札口か車内のQRコードリーダーにかざす。整理券での利用は降車時に新型運賃箱へ整理券を投入し、モニターに表示された乗車区間の運賃を支払う。釣銭も自動で出る。
上田電鉄はチケットQRを導入済みだが、従来のプリペイド購入はスマートフォンアプリ内のみ可能だった。今回の新改札システムと新型運賃箱の導入により、現金でもチケットQRを利用できるようになる。
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