大阪モノレール延伸区間の追加新駅工事「2025年度発注」へ ららぽーと直結



大阪府は2033年ごろの開業を目指して工事を進めている大阪モノレール線の延伸事業で、「松生町駅(仮称)駅舎建設工事」を来年度2025年度の早期に発注する方針を決めた。本年度2024年度中に総合評価方式技術提案型の一般競争入札を公告する。

大阪モノレール線の列車。【撮影:草町義和】

工事概要はRCラーメン駅舎橋脚とRC駅舎桁、建築工事、連絡デッキ、RC支柱。3階建てで2階にコンコース、3階に島式1面2線のホームを設ける。連絡デッキは駅舎の2階と大型商業施設「ららぽーと門真」を接続する。工期は68カ月の予定。

松生町駅のイメージ。【画像:大阪府】

大阪府は大阪モノレール線を門真市駅から南下して近鉄奈良線との交差地点になる瓜生堂駅(仮称)まで8.9km延伸する事業を進めている。2019年に軌道事業特許を受けた時点では、中間に門真南・鴻池新田・荒本の3駅(いずれも仮称)を設ける計画だった。

大阪モノレール線の延伸区間(赤、駅名は仮称)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】
ららぽーと門真(右奥)が隣接する松生町駅の予定地。現在は自転車置き場になっている。【撮影:草町義和】

しかし、門真市~門真南の計画ルートに隣接するパナソニック工場跡地にららぽーと門真を整備する計画が浮上したことから、アクセス新駅を整備することが追加で計画された。ららぽーと門真は2023年4月にオープンしている。

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