ユーカリが丘ニュータウン(千葉県佐倉市)の鉄道路線「ユーカリが丘線」を運営する山万は、顔認証乗車システム「ユーカリPASS」とQRコードの切符について、11月1日から対応する切符を拡大する。これに伴い磁気式の切符を廃止し、「顔パス」とQRコードの切符に移行する。
ユーカリPASSとQRコードの切符に対応しているのは現在、普通乗車券と通勤定期券のみ。11月1日からは割引定期券・通学定期券・学割定期券・回数券・割引回数券・1日乗車券・2日乗車券・シニアパスもユーカリPASSとQRコードの切符に対応する。
磁気式の切符は10月31日限りで発売を終了。10月31日までに購入した磁気式の切符は一部を除き、11月1日以降も有効期間まで利用できる。
山万は6月に国内で初めて顔認証乗車システムを本格導入。事前にスマートフォンなどを使って顔を登録しておき、改札口に設置されたカメラ付きタブレットに顔をかざすと改札を通過できる。同時にQRコードの乗車システムも導入。各駅の券売機でQRコード付きの切符を販売し、改札口のQRコードリーダーに切符をかざす方式だ。これまで普通乗車券と通勤定期券に限り顔認証乗車システムとQRコードの切符に移行していた。
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