山陽電鉄「運賃改定日」決定 一部除き値上げ、同時に精神障害者割引を導入



山陽電鉄(兵庫県)は10月1日、運賃改定日を来年2025年1月19日に決めたと発表した。同時に精神障害者割引を導入する。

山陽電鉄の山陽姫路駅。【撮影:鉄道プレスネット(AT)】

普通旅客運賃は8km以上の区間で10~30円値上げ。初乗り(170円)を含む1~7kmの区間は現行運賃を据え置く。通勤定期旅客運賃はすべての距離帯で値上げ。1カ月の場合、1kmの区間は100円値上げの5120円、60kmの区間は480円値上げの2万5920円になる。通学定期旅客運賃は現行運賃を据え置く。

このほか、山陽電鉄の運賃改定と同日、山陽電鉄の列車が乗り入れている阪神電鉄の神戸高速線が鉄道駅バリアフリー料金の加算(普通旅客運賃は1乗車10円加算)で値上げされる予定だ。

精神障害者割引は精神障害者保健福祉手帳を持っている人とその介護者を対象に適用。割引内容は精神障害者保健福祉手帳1級保持者が身体・知的第1種旅客運賃減額対象者と同等で、精神障害者保健福祉手帳2・3級保持者は身体・知的第2種旅客運賃減額対象者と同等になる。

山陽電鉄が実際に適用している運賃(実施運賃)は認可額の上限より安くしており、これに鉄道駅バリアフリー料金を加算している。同社は今年2024年8月、実施運賃を上限額まで引き上げる運賃改定を国土交通省の近畿運輸局に届け出ていた。

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