JR九州ネット予約「QRチケットレスサービス」開始 切符売場の混雑緩和図れるか



JR九州は9月26日からチケットレスサービスを始める。対象となるネット切符の予約時にQRコードでの乗車を選択。発行されたQRコードを自動改札機などにかざすことで新幹線や在来線特急に乗車できる。

JR九州の在来線特急。【撮影:鉄道プレスネット】

対象の切符は「JR九州インターネット列車予約」で予約できる九州内完結のネット限定切符のうち、博多駅を発着する特急列車と西九州新幹線の運行区間を対象としたもの。ただし特急「かいおう」は対象外になる。具体的には「九州ネットきっぷ」「九州ネット早特3」「かもめネットきっぷ」「かもめネット早特3」「私たちも、かもめ。早特7」が対象だ。

サービスエリアは鹿児島本線の門司港~久留米、日豊本線の西小倉~佐伯、長崎本線の鳥栖~肥前鹿島と諫早~長崎、佐世保線の江北~佐世保、大村線の早岐~ハウステンボス、久大本線の久留米~大分、西九州新幹線の武雄温泉~長崎。

列車名では「ソニック」「にちりんシーガイア」「きらめき」「リレーかもめ」「かささぎ」「みどり」「ハウステンボス」「ゆふいんの森」「ゆふ」「かもめ」が対象だ。ただし「にちりんシーガイア」は博多~佐伯のみチケットレスサービスを利用できる。これらの列車を乗り継ぐ切符も対象に含まれる。

QRコードによるチケットレスサービスのサービスエリア。【画像:JR九州】

「JR九州インターネット列車予約」で予約する際、「乗車方法」の項目で「スマホでQRチケット乗車」を選択すると、QRコードが発行される。乗車時と降車時に、QRコード対応の自動改札機やQRコードリーダーに発行されたQRコードをかざすと、改札を通過できる。

チケットレスサービスの利用方法。【画像:JR九州】

JR九州では従来、ネット予約サービスを利用しても予約後に紙の切符を発券する必要があり、駅の無人化や切符売場の縮小が進むにつれ、切符売場や券売機の混雑が問題になっていた。JR九州はチケットレスサービスの導入で混雑の緩和を図る考え。2025年度以降も列車や切符の種類などサービス対象を拡大する方針だ。

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