JR九州のQRデジタル切符「宮崎県内」でも実証実験 日豊本線など16駅



JR九州と日本信号の2社は1月24日、スマートフォンで利用できるデジタル切符の実証実験を宮崎県内で実施すると発表した。3月10日から始める。

「デジタルきっぷ」のエリア内にある日豊本線の日向新富駅。【画像:JAPAN NAVY/写真AC】

日本信号が開発した会員制ウェブサイト「よか旅Signal.com」にアクセスし、宮崎県内の指定された16駅を乗車駅・降車駅として選択すると、QRコード付きデジタル乗車券「JR九州 片道デジタルきっぷ(宮崎)」が発行される。発売額は通常の片道運賃と同額。

乗車駅・降車駅として利用できる16駅は次の通り。これらの駅の相互間のみ「デジタルきっぷ」を購入できる。

●日豊本線
高鍋・日向新富・佐土原・日向住吉・蓮ケ池・宮崎神宮・宮崎・南宮崎

●日南線
田吉・南方・木花・運動公園・曽山寺・子供の国・青島

●宮崎空港線
宮崎空港

利用時は「デジタルきっぷ」のQRコードをスマホ画面に表示して駅のQRコード読取機にかざす。読取機が設置されているのは高鍋・佐土原・宮崎・南宮崎・宮崎空港の5駅。読取機がない駅では、改札口付近に掲示している入出場用のQRコードをカメラで読み取る。紙の切符に引き換える必要はない。

「デジタルきっぷ」表示例と利用方法。【画像:JR九州】

2社は昨年2023年3月から、長崎県内16駅の各駅相互間でQRコード付きデジタル乗車券の実証実験を行っている。2社によると、既存のデジタル乗車券はあらかじめ区間を指定した乗車券や乗り放題タイプが主流。この実証実験では手元のスマホで任意の区間の乗車券を購入できることから、乗車券の購入機会の拡大と利便性向上につながるとしている。

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