山陰本線・舞鶴線で113系「短命の福知山色」運行 JR西日本「懐鉄」追加企画



JR西日本は山陰本線の福知山駅を中心とした地域で運用している113系電車を「福知山色」に塗り替え、6月5日から運行する。同社が展開している「懐鉄(ナツテツ)」企画第3弾の追加企画。

福知山地区の113系。【撮影:草町義和】

113系の2両編成1本を黄色と青帯の福知山色に塗り替え、山陰本線・綾部~城崎温泉と舞鶴線・綾部~東舞鶴の普通列車を中心に運用。対象列車の運行情報などは専用ウェブサイトで案内する。初日の6月8日から福知山駅を6時8分に発車する城崎温泉行き普通列車から運用を開始する予定だ。

113系は国鉄時代の1963年から1982年にかけ3000両近くが製造された普通列車用の直流電車。現在はJR西日本の福知山地区と岡山地区でのみ運用されており、全面的な引退も視野に入っている。

緑・オレンジ2色のいわゆる「湘南色」や青・クリーム2色のいわゆる「横須賀色」が標準的な塗装だったが、のちに運用地域ごとに独自の塗装が導入されるようになり、福知山線の全線電化(1986年)で福知山地区に導入された113系も黄色と青帯の福知山色に塗り替えられた。

1986年に導入された福知山色の113系。【画像:JR西日本】

しかし1990年にはクリーム・茶・緑3色の新しい福知山色が登場し、黄色と青帯の福知山色は短命に終わった。新しい福知山色も消滅し、現在は緑1色の塗装になっている。

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