IGR「副本線」通る全線走破ツアー初企画 通常は旅客列車が停車しない線路にも停車



IGRいわて銀河鉄道は「IGR副本線ほぼ走破号」と題したツアーを初めて企画した。各駅に敷設された「副本線」を通りながら、いわて銀河鉄道線の全線を走破する。

いわて銀河鉄道線の奥中山高原駅。【画像:IGRいわて銀河鉄道】

実施日は10月27日で日帰り。盛岡駅から小鳥谷駅を除く各駅の副本線を通りながら、いわて銀河鉄道線を走る。青い森鉄道線にも乗り入れて北高岩駅まで走り、盛岡駅に戻る。行程は盛岡9時04分→北高岩(12時29分~13時30分)→盛岡16時02分。

このほか、通常は走行中にしか聞くことができないワンマン放送を停車中に実施。方向幕の撮影タイムや乗車券(硬券)購入タイムも設ける予定だ。昼食は二戸駅で積み込み、車内で提供する。

旅行代金は大人・子供同額で8500円。ただしIGRのファンクラブ会員は7500円になる。募集人数は40人。8月30日10時から銀河鉄道観光のウェブサイトで受け付ける。

鉄道法規では「列車の運転に常用される線路」(鉄道技術基準省令第2条)を「本線」と定義している。本線はさらに「主本線」「副本線」に分けられ、このうち副本線は列車の折り返しや後続列車の待避、車両の入替で使用する線路になる。

副本線のイメージ。【画像:IGRいわて銀河鉄道】

いわて銀河鉄道線内では滝沢・好摩・岩手川口・いわて沼宮内・奥中山高原・小鳥谷・一戸・二戸・金田一温泉の各駅に副本線が設置されている。一部の駅の副本線は予備の線路になっていて定期列車の入線が設定されていないものもあり、このツアーでは通常は旅客列車が停車しない副本線にも停車する。

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