東海道新幹線「のぞみ」最初の「1時間12本」は延期へ 新型コロナの影響で減便



JR東海は3月13日、東海道新幹線の列車の一部運休を実施すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う利用者の減少に対応する。「のぞみ12本ダイヤ」が実際に行われる日も延期される。

東海道新幹線を走るN700A。【撮影:草町義和】

運休するのは、3月14日ダイヤ改正の増発分に相当する「のぞみ」臨時列車が中心で、3月19~31日の期間中に計192本を運休。3月21日を除くすべての日で、1日につき最大27本運休する。「ひかり」「こだま」は運休しない。

JR東海は3月14日のダイヤ改正を機に、東海道新幹線「のぞみ」の車両をN700系電車の改良タイプ「N700A」に統一。これにより増発が可能となり、最大運転本数は臨時列車も含めて1時間あたり12本(現在は10本)になる。最初の12本運転は3月19日に行われる予定だったが、減便により1時間12本の運転が実際に行われる日は事実上延期される形になった。

東海道新幹線の3月1~9日の利用者は前年同期比56%減で、ほぼ半減。東日本大震災が発生した2011年3月の減少幅(約20%)を大きく上回っている。